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さて、今日は久々に絵とかがないのですが、その代わりちょっとしたものを書いているので、長いです。
拍手や拍手コメ、ありがとうございます。本当にサイトを続けていられる糧なので大変うれしいです。
ちょっと今日は長くなるので、個別のコメレスは次回になってしまうのですが(申し訳ございません;)
今回、拍手の中で「あこさんのスイプーサイトありますか?」みたいな事を聞かれたのでちょっとソレ関連で。

もともとは「ポド」はちゃんとしたサイトを構えてて(ちゃんと月額払ってました。)スイプーでやってました。
スイプーの大手さんの絵茶とかにも最初結構お邪魔させていただいたりしてたんですが、他のサイト様が神すぎて自分がやらなくていいや!
とおもったのと、当時、姫×純というマイナーCPにはまっていたのでその漫画とかうっすら乗っけてたんです。
が、あまりに需要ない上に壮大すぎたので自分では抱えきれずほぼお蔵入りしました。

で、月額払うのもちょっとアレになってきて、ブログサイトにお引越ししたんです。で、ほんとうはここでいろんなBLGのやつをかいつまんでアップしようとしていたんですが、流れでLD1に。
最初はLD1でやろうとは思ってませんでしたが、幼馴染の真子さんを巻き込んだあたりから加熱しまして今に至るのですが今回はその辺割愛させていただきます。

 


ということで、過去絵ログのなかにスイプーの絵があるのはそのせいです。全部じゃないんですがね。

 

 

で、今日は久々に姫純がたぎったので、せっかくなのでどんな話だったのかかいて行きますね。
純成エンドルートの話なので、プレイしたことない人はプレイしてから読むことをお勧めいたします。

漫画だとホント長すぎて無理ですねコレって内容でした。

あくまでプロットなので、小説まではいきません。脳内でいろいろと情景を補って読んでいただければコレ幸い。

 





姫谷×純成悲恋話です。

↓↓

















 

話としては、あの後二人で逃亡して、数年間二人で生きていた姫谷と純成。
しかし、組織につかまってしまい、二人は引き剥がされる。
特に姫谷は組織にとって殺されてもおかしくない大罪を起こした犯人。組織は姫谷を殺そうとした。
だが、純成はなんとかソレを阻止しようとする。条件として「自分をどう扱ってもいいから、姫谷だけは殺さないで」というもの。
純成にとって、姫谷は親であり、大切な人だったから。
自分に出来ることは、自分が囮となって姫谷を救う方法しか、出来なかった。

組織に囲われてから、純成は、自らの能力を知る。種肉や印肉を生み、内なる存在を宿す「彼ら」を増やすことを知る。そしてソレが本能だということも。
そして教団員に輪姦される。そんな姿を姫谷には見せたくなかった。
こんなおかしな自分を殺したかった。でも、純成としての驚異的回復力が、それをはばむ。

生きながらのくぐつ。飼い殺しの神。

純成を犯す男共は、その能力がほしくて肉に群がるだけ。

そしてソレが毎日続くようになって幾月もすぎるころには純成もやさぐれて、世界をのろった。だが、自分の中の姫谷への想いだけは綺麗なままで
殺してほしいほどのどろどろの心の中の、唯一の拠り所だった。


一方、姫谷は、一人牢獄のような部屋で飼われていた。
おんぬしたる人物を匿い、逃亡したことは、教団にとって罪は軽いものではなく、純成の提案によって今生きながらえているがそれでも、精神的にも、肉体的にも苦痛な日々を過ごしていた。
洗面台と、トイレがあるだけの部屋に閉じ込められ、夜になれば儀式のための香が焚かれる香りと、かすかに薫る純成のにおいが充満した。そしてそれはだんだんと強くなる。
泣きうめく声。下卑た男たちの笑い声。か細く喘ぐ声。だんだんとつよくなる芳香。
ソレがどういったことなのか、わからない姫谷ではなかった。
そしてそれは、毎日続く。

泣きそうだった。こんなところで囚人のように捕らわれていることではなく、
あんなに大切にしていた純成を守れなかったこと。今この手で抱きしめてやれないこと。
あの子はあれでいて聡明で、傷つきやすく、人に迷惑をかけるようなことを極端に嫌がった子だった。
だから、俺を生かすために自らが飼い殺しになることをよしとした。
そして毎晩男に抱かれ続ける。その事実を知られたくなくて声を抑えて喘ぐ。
この部屋と、純成との「儀式」が行われる部屋は斜め向かいの位置にあった。
防音といったような親切な設備はナイ。どちらかというと、筒抜けだった。
そしてそんな声をわざわざ聞かせるようなマネをした上屋の趣味は最悪だと思った。
斜め向かい。届く距離。でも確実に遠い距離。
二人が匿われて数ヶ月。一度も会えたことはなかった。
抱きしめてやれないのがつらい。啼く声を聞くのがつらい。あの子はまだ満足に自分が生まれた境遇も把握していない。
生きることに必死だった彼らの、命がけの忘れ形見。
姫谷は純成に生きていてほしかった。笑顔でいてほしかった。
彼らの失った命の時間の分、幸せでいてほしかった。
それが、せめてもの彼らへの追悼と、彼らの残した自分に対する義務と罪。
そして、愛情だった。
でも、それを満足に与えてやれなかった。つかまってしまった。そして聞こえる、叫ぶ声。うめく声。毎日聞いていた。
もう、やめてくれ。あの子を苦しませるのは…やめてくれ。

不甲斐ない自分を殺してしまいたかった。
でも皮肉かな。人はただ息をしているだけで、ただ時がすぎるだけで腹が減る。
意思とは反対に、肉体は生き永らえたいと訴えた。


そして幾年月が過ぎただろうか。純成の心が壊れだしたころ、駒波学園に純成を入学させるという話が出た。
皮肉かな、あの惨劇の地。善弥の最後を見届け、怒りに狂った自分が彼らをも殺そうとした地。
教団が「彼ら」を宿す人間を増やすために、純成を学園に送り込んで、種肉を与えさせたり、こぞって犯させたりするために。
こちらの意思は全く無視して動く教団の手口にはもう飽き飽きしていた。やりきれなかった。
ただ、なんとようやと純成と邂逅する機会が与えられたことには素直に喜んだ。姫谷の役割は純成のおつきの運転手の役割だ。
久々に純成に会えた時、姫谷は驚いたのと同時に、ちゃんと生きていてくれたことに安堵した。
綺麗な黒髪も、真っ赤な瞳も、まとう妖艶ないでたちも、すべてを魅了するその姿も、つかまる前と全く変わっていなかった。
変わったといえば、そう、純成からたつ香りが、以前のソレとはまるで違い、本当に理性を持っていかれるほどくらっとしたことだ。
そして、一緒の空間で生活をすることも許された。どうやら、教団は俺が「彼ら」を宿し、「彼ら」の仲間になることをもくろんでいるらしい。
そんなの、なってたまるかと思っていた。


一方純成は、後ろめたい気分に苛まれていた。
大好きだった姫谷との関係が変わってしまった。
男に無理やり犯され、教団に祭られ、自分が程遠い位置に押し上げられていて、住む世界の差を作らされた。
姫谷も以前のようになでてくれたりしなくなった。
…バレているのではないか。今でも毎日のように儀式に呼ばれ、犯されていることを。軽蔑されているのではないか。
それを思って悲しくなったが、そのころにはもう自分の体は、純成たる能力が開花して、内なる存在を宿した人々を増やすという本能が抑えきれなくなるほどに大きくなっていた。

でも姫谷だけには絶対に抱かれたくなかった。
嫌だからとか、恥ずかしいからだとか、軽蔑されたくないからではなく、
―――――世界で、一番だいすきだから。
だから抱かれなくなかった。姫谷は姫谷のままでいてほしかった。自分の心の拠り所だから。


もし、姫谷に自分を犯させる事があるのならば、それはこの世が終わるとき。

教団を自らの手で真っ赤な血で染め上げて、世界で二人だけになったとき。

朽ち逝く意識の中で、二人溶け合って消えたいと、そう、願った。

 

学校に通いだして数ヶ月がたった。
純成は、姫谷が好きだという思いと裏腹に、その本能に打ち勝てず、次々と男に犯され、仲間を増やしてゆく。
それが、理性をも超えた本能だった。
自分の意思とは関係のない、だらしのない体がキライだった。こんなことでは姫谷にはもう、なでてもらえなくなってしまう。
自分は汚いから。
純成はあの大きな手が、大好きだった。なでてもらえるだけで安心する。抱きしめてもらえるだけで幸せだった。
でも、姫谷は自分にもう触れてこなくなっていた。最後に触れたのは、もう大分昔。教団につかまる前の話だった。

そして、強くなる芳香。
学校の生徒たち、教師たちが皆、狂い出すほどに。
そしてある日、よってたかって純成を皆犯しだした。
もう、ズタボロだった。
そんな姿になってゆく純成を姫谷は目撃して、涙した。
わかっていながら、またも自分は救ってやれなかった。抱きしめてやれなかった。
甘い芳香のする彼を、この手で抱きしめてしまったら、自らも純成を犯す男たちと一緒になりそうで、こわかった。
だが純成はこういった
「自分が我慢すれば、教団の言いなりになっていれば、姫谷と幸せに生きれるから。だから、ね?泣かないでよ、姫谷。俺は姫谷が生きていてうれしい。前と変わらないまま、俺を受け入れてくれる。世界で姫谷だけが俺のことをちゃんと人間としてみてくれてるから、俺は人間として生きていれる。だから、俺は本当に幸せなんだよ?」
それは、本心だった。道具のように扱われるなかで、姫谷だけが拠り所。
でも日に日に弱っていくようになった。それはそうだった。毎日のように純成から生み出される、肉。
こぞってもらいうけようとする人間たち。
そろそろ肉体も限界だった。
そんな姿をみた教団の一部の関係者は、純成のことを「できそこない」と口々にいうようになった。

今まで崇めていたものをあっさりと否定しだして
それでもひどい目にさらにあわせて
もう二人とも満身創痍だった。
そんななか、姫谷が純成を久々になでてくれた。
ズタボロになる体をいたわるように。
泣きそうだった。もう二度と触れてもらえないと思っていたから。
反面、こんな汚いからだに触れないでほしいといった。でも姫谷はそれでもいい、といってくれた。うれしかった。
自分を受け入れてくれたようで、以前に戻ったようで。
その日は、二人抱き合うように眠った。久々の姫谷のぬくもり。どんなに穏やかなことか。
それから二人で、好き、好きだよ、と言って軽いキスをした。
本当に好きだった。受け入れてくれてうれしかった。生まれたときから自分には姫谷しかいなかったから。
姫谷も「これは、犯罪かもな」と笑いながら、でも、好きだよと言ってくれた。いままで触れられなかったのは、お前を大切にしたかったからだとも言ってくれた。そのときの姫谷はちょっと赤くなっていて、かわいかった。

好きだから触れない。

愛してるから、触れさせない。

それでも幸せだった。二人、世界の片隅で身を寄せ合って生きていられたから。

 

 


ある日、教団のなかで暴動が起こった。以前にも似たようなことがあったと、何かの文献で読んだ気がする。
おんぬし様は「できそこない」だと、あたらしいおんぬし様を立てると、強行派が儀式の途中で純成の腕を切り落とした。
鋭い痛みにひるむ。命の危険を感じた。それでも強行派はうでだけで飽きたらず、四肢、胴体、首を切り落とそうと追い掛け回してきた。
その事態に気が付いた姫谷は、欠損した純成の腕を見て、怒り狂った。そして、一人で、わずかな間に教団全員を血祭りに上げた。
だが、すべてが終わることには姫谷自身もたくさんの銃弾を浴びていて、今にも死にそうだった。

赤いじゅうたんの上、たった二人きりの世界で、純成は思い返す。


世界でたった二人になったとき、朽ち逝く意識の中で、二人、溶けて消えたい、と。


しかし、純成の能力は犯させた男に「彼ら」を宿させ、彼らを宿した人間は、驚異的な回復力を身に着ける。
自分の思い描いたこととは逆だが、姫谷が死ぬよりはマシ、と思い、純成は姫谷をその身に受け入れ、二人は溶け合うように抱き合った。

行為が終わる。
そしてしばらく時間がたつと、姫谷は急に呻きだした。

――――始まったのだ、変化が。

夕焼け小焼けの鐘がなる。耳に響いて不協和音を奏でたように音程が上下する。

肉が、焼ける。泡だつ。と思った。

その表現は、間違っていなかった。
だんだん泡立つ肉塊が、姫谷の体表面を覆いだしてゆく。「姫谷」ではなくなってゆく。
その姿を見ていた純成は青ざめた。


これは――――拒否反応、だ…。


適合者ではない人間が、体内に彼らを宿したときに起こる反応だった。
大概、、「儀式」のあと、純成を犯した者たちはすぐさま違う部屋に連れて行かれ、そちらで「変化」の時を待つので、実際その変化を見るのは初めてだったが
次の日に教団の人間が、人間ひとつ分の大きさの肉塊を抱えて「処理」するところをたまに見たことがあった。
それが本能的に「不適合者」なのだな、と純成の本能が知らせた。
そしてまさにその姿に、今、姫谷がなろうとしている。

ドクドク、と心臓を模して動く肉塊。「姫谷!!」と何度も叫んだ。
でも反応は、ナイ。声が届かない。
やがて、うごめいた肉塊の動きが鈍くなる。
その律動を鈍くし、動きが止まる。
心臓を模した拍動が、…消えた。

 

真っ赤な夕日が照らす中、世界でたったひとりぼっち。


愛した人との、たった一度だけの逢瀬。

すべてが間違いであってほしかった。
彼の名前を呼んで何度も肉塊を揺すっても、もう、二度と反応は返ってこない。

せめて嘘だと、ゆめだと、いってほしかった。

またやさしい姫谷の腕に包まれて、二人で愛をつぶやきながら、ゆっくりと目を閉じて安らかに眠りたかった。

 

でも、もう、姫谷は取り返しの付かない姿になってしまった。

 

 

どうしてこうなった?二人でひっそりと生きていけるだけでよかったのに。
それ以上何も望まないのに、何故、どうして…。

 

不意に、視界の端で黒く光るものを見つけた。―――姫谷の拳銃だ。

片腕は、先ほど切り取られてしまったから、利き手ではないほうの腕でソレをつかむ。
純成には驚異的回復力が備わる。普通であれば、このくらいの欠損、すぐに治るはずだった。
だが、血は止まったものの、腕の欠損は治る事はなかった。これが彼らに「できそこない」といわれるゆえんだと知っていた。
自分の本当の親はどういう人だったのだろう、一度姫谷が言いかけたことがあった。
でも、自分にはどうでもいいことだった。なぜなら、自分には姫谷しかいなかったから。

なれない手で、銃を構える。この鉛弾を頭に打ち込めば、死ぬことが出来ると思った。できそこないだから。


今度こそ、姫谷と二人で。寄り添って、二人で永遠に眠ろう。

 

パンッ…と乾いた音が、脳漿を吹き飛ばした。

 

 

 

 

 


数日後。
警察がこの惨事に足を踏み入れたときには、もう現場は真っ黒な血の海と化していた。
夕日の当たる屋上で、大きな塊が二つ、ごろんと並んでいた。
若い警察官がそれをみつけ――――
「なんだ?この肉の塊は…うわっなんだこれ、片方、心臓みたいにうごいてやがるぞ。」

 






―――――そして世界はまた悲劇を繰り返す。――――――






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