ルキーノがヤンデレ化しつつあります。ラブというより痛いです。暴力描写・流血描写アリ。
苦手な方はご注意
※18禁作品になります。腐向け。苦手な方、18歳未満は閲覧しないようお願いいたします。
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「あ…あぁっ……ちょ、人のケツ…何だと思ってん、だ……クソ…!」
ルキーノが、珍しく怒っていた。
その原因はわからない。少なくとも俺のせいではない…と、思う。
「へぇ…毎日広げてただけ、ある…なっ…!っと。…ホラ、もう全部…入った」
「うあッ…!!いて…いてぇっての…!!血ィ、出てる…!!ぐっ…!」
それでも、痛みで気を飛ばさなかったのは、ルキーノの言葉通り毎日穴を広げられていたからだ。
でもルキーノさんよ。前戯もナシ、ワセリンとかもナシ、多少の唾液だけじゃ水分足りねぇんだよ…!痛てぇんだよ…!!
女じゃねぇんだからそんくらいわかっとけ!このDV男!!
「んー?…ああ、赤くて、綺麗だな…んっ、人間、赤には興奮するって知ってるか?」
「んじゃなく…ぅ…うわぁぁぁぁ…!ちょ、…やばいって…!奥、多分、傷ついた…ッ!…っぁ!」
急にぬめりが良くなった感じがする。穴の方から、何かジワジワっと出るような…
射精の量より半端無い感じだ。多分、奥の血管が傷ついたんだろう。
証拠に、鮮血が脚の間から滴っていた。
「あとで、薬塗っとけ、よ…っ」
「ぐあっ…!!ヤメロよ…!!何、っだよ、今日の、アンタッ…オカシイよ!…何で
…こんな…うっ…!」
「何で、だどうな…オラ、もっと動くぞ…!」
「うあぁぁぁぁぁっ…!!やめっ…!!!」
血のぬめりを借りてスムーズに動くルキーノは、普段の紳士的態度から一変して、人が変わったように粗野で、乱雑で、まるで俺を性奴隷かのように扱う。
全く、何だってんだ。…さっきから入り口(いや、出口か?)がすごく痛い。痛くてそれ以外のことが考えられねぇ。
…クソッ…!!!この、スネねてんじゃねぇ!大人がスネるとタチ悪ィんだよ!このスネちゃまが!!
「あぁ……あぁぁぁぁっ…うご…っくな…マジで、痛ぇよ……何っだよ、もう…ぁぁあっ!」
一瞬、ぶるっと体が震えた。どうやら自分は射精していたらしい。
へぇ…快感を感じてもいないのにせーえきって出たりするのね。人間てフシギ。
「く…はっ…」
「へぇ?痛くても感じるんだな?ジャン」
「はっ…ンなわけ、ねぇ…!!アホか……っぐ!!あっ…いってぇ…」
ったく、何だってんだ?このバカは。イヴァンよりヒデーんじゃね?
もう俺は呆れ返ってた。何なんだ、コイツは。GDのヤロー共に誹謗中傷食らってたときよりマジでタチ悪くないか?
大体、俺で鬱憤を晴らすなってんだ。こっちの身にもなりやがれ。
そんな憎らしいことを考えながらずっと揺さぶられ、急に動きが早くなって、ルキーノが爆ぜた。
そん時にゃもう、痛みなんかワケわかんなかったケド、ぼーっとした頭の片隅で、ルキーノが変なビョーキとか持ってたら俺マジ感染されちゃうかもね。血液感染って怖いのヨ。なんて考えていた。
バタンとしまるドアの音。
ぐったりとベッドに沈んだ体は放置されて、ちょっと、悲しくなった。
しばらくそのままぐったりしていたかったが、現状問題そうは言ってられなかった。
重い体を引きずって、電話機まで手を伸ばす。
「悪ィ、医者に言って薬貰って来てくんねーかな。超便秘気味でさー最近。ひっさびさにやっとでたーと思ったら、血ィドバドバ出ちまって…ん?いや、呼ばなくていい。薬だけだ。…ン、そう。じゃ、ヨロシク。」
チン。
そりゃ、医者に見せれるワケねーよ。穴の中も、ベッドの上も精液でベッタベタなのに。
こんなん知られたら「このソドム野郎が!!」と罵られて、CR-5も体裁ヤバくなるんじゃね?
あ、そのときはベルナルドが揉み消してくれるか…にしても、ベルナルドには少なくともバレるわな。
痛だるい下半身を整えて、俺は薬が届くのを待った。
それから一週間。アイツとは顔を合わせていない。
というか、向こうが一日中ホテルにいないのだ。俺はすることがなくて只今絶賛NEET中。オニーサン、ヒマすぎて俺廃人になっちゃうヨ。
今日とてベッドの上でごろごろしてた俺だったが、急に響いたノックの音で起こされた。
「ジャン、開けるぞ」
そういって現れたのはベルナルドだった。
「おい…大丈夫か?」
「ごきげんよう。前髪の調子はいかがかしら?ベルナルド」
「お前な…ったく、一週間なにしてたんだよ?なんだか、腹具合がどうとかって…」
「あー…腹、痛くってね。便秘」
ということにしてる。実際違うけどよ……コイツには知られたくねーしな。
「全く…毎日菓子ばっかり食ってるからだぞ」
「あ、バレた?」
「支払いの明細が来るのは俺のところだ。バレバレだぞ。ったく、たまには野菜をもっと食べてだな…」
「へいへいー。お気遣いありがとよ」
「……」
ベルナルドはため息をついて、何か言いたげにしていたが、一呼吸置いてから真面目な顔をしてこう言った。
「……ルキーノが…また大変なことになってるらしい。」
「へぇ、ルキーノが?」
それはなんとなく察しが付いていた。ま、この間俺に大変なコトしてくれましたからね。
…アレ?俺ってちょっと根に持つタイプなのかもしれない。
「ああ…何だか、前のGDの時とは違って…さらに厄介だそうだ。それに、あのバクシーとかいう男もどうやら絡んでいるらしい。」
「バクシーが?!」
どうやら最近の不機嫌はそいつが原因らしい。
でも、どうしてだ?前なら、バクシーに狙われてても俺には優しかった。
なのに今回は、まるで俺に当たるみたいに…それほど大変ってコトか?
…それとも、俺はもう、大事じゃないってコトなのか…?
「ああ。詳しいことはまだよくわからん。けどジャン、お前も顔、知られてんだろ?気をつけろよ…じゃ」
パタン…。
静けさがまた俺を包む。
GDのこと
バクシーのこと
この間の夜のこと
…まだ痛みが走るケツに、火をつけられた気がする。
わかんねぇ…
わかんねーよ…
何なんだよ、全く……
ルキーノの思い?バクシー?大変な目?
わかんねぇよ!!
何なんだよ…俺は…
俺は…
お前にどう思われてるのかが……一番…わかんねぇよ…。
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続きます。
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